1/20、1月アート活動、「日立アートわくわく展覧会」の準備をしました。

 

1月のアート活動は、「伝える①」で、日立市角記念市民ギャラリーを会場に、2月開催「日立アートわくわく展覧会」に向け準備活動を行いました。

 

1月は空気が乾燥するため、県内に「インフルエンザ警報」が発令され、学級閉鎖で休んでいる子どもたちが増えています。そのような中で、10人の団員が元気に参加できたことは素晴らしいことです。

今回展覧会会場となる「日立市角記念市民ギャラリー」は、市民会館通りと平和通りが交差し、日立駅に向かって右側の角地にあり、とても便利な場所にあります。

 

このギャラリーにはアート作品を展示するためのワイヤーやスポットライトなどが充実しているので、優れたギャラリーとして展覧会に活用することができます。

 

 

名称として、「市民ギャラリー」の前に「角記念」とありますが、どのようなことでしょうか。

この角とは角地のことではありません。洋画家・角浩(かど・ひろし)作品が平成22年に日立市に遺族から寄贈(150点)されました。このことがきっかけとなり設立されたのがこの「日立市記念市民ギャラリー」です。

これまで、皆さんは角浩という画家について聞いたことがありますか。

 

 今回、日立市から展覧会のお誘いがありました。検討した結果、「日立アートわくわく少年団」の創設5周年記念展にふさわしい会場であることから、日立市と本少年団が主催し開催する展覧会となりました。

市側として「市民活動課」が窓口となり、このギャラリーの利活用を活発に図ることを目的に次世代の文化振興活動を応援してくれます。

 

今回の準備活動の流れとして前半、後半と大きくふたつに分けました。

前半として、角浩寄贈作品から選出した3点を鑑賞し、グループで意見を調整し解説キャプションとしてまとめます。これまで毎年3つの美術館でホンモノの作品を目の前に対話することで鑑賞力を高めてきました。作者が何を描こうとしたのか、形や色などから絵解きをしてきました。

今回、全面的な協力を得て市民活動課の稲澤さんと三井さんに、鑑賞する前にスライドを利用して角浩の画家人生やその時代の様子について、説明していただきました。

  明治42年日立村に生まれた角浩は趣味として絵を描いていたお父さんの影響を受け、東京美術学校(今の東京芸術大学)に入学し絵の勉強に励みます。卒業後はアメリカを拠点に本格的な作家活動をし、外国を旅しながら大作にチャレンジしています。

  洋画家・角浩のお父さん(角弥太郎)は、日立市の歴史と深い関係があります。日立鉱山庶務課長として、社長・久原房之助とともに鉱山の煙害解決のために走り回り大煙突建設のためにがんばった人です。そのようなお父さんの姿を見て育った角浩はどのような作品を制作したのでしょうか。

 

 グループに分かれ、制作年代の異なる3作品の絵解きをしました。

子どもたちの発表を聞いてとても感動です。その一部を紹介します。

 前段に市民活動課から角浩について紹介いただいたことにより、子どもたちはより深く鑑賞することができ、お二人に感謝いたします。

 

後半は、これまで自分が制作した作品を紹介するために、お客様にも分かるような文章を考えていねいな文字でまとめ、伝える準備活動をしました。ここではコミュニケーション力としての国語力が必要とされます。作家(作り手)としての創作力とともに、学芸員(伝え手)としてのお客様への紹介力が試されます。

アート活動を通して、総合的な力をこの1年間鍛えてきたと言えます。

 

ケーブルテレビJWAYの新妻さんと中川さんの取材をいただきました。

 

本当にありがとうございます。2月9日からJWAYで放映されるそうです。ぜひ子どもたちの番組をご覧ください。

 

2月アート活動は、2月11日(日)午後1時から実施します。保護者の皆様のお力もお借りしたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

今回の創設5周年記念展としての広報物として、次世代の文化振興を図り育成するために、日立市がポスター、チラシを印刷してくださいました。深く感謝します。

1/13、小池優琉さんが市民凧あげ大会で「最優秀賞」を受賞しました。

 

12月のアート活動「つくる⑥」で創作した秋田県の伝統凧、能代凧(のしろだこ)をひっさげて、小池さんは両親とともに「第30回市民凧あげ大会」に参加しました。

 

 

会場は久慈川河川敷運動場で、近くにはJR東日本・常磐線の高架橋が走る場所です。毎年1月開催される大会で、子どもから大人まで凧を愛するファンが自作の凧を持参して集まり、飛ぶ高さやバランス等の技術力、飛んでいる時の優美さ等を競い合います。今回の第30回大会では約70組の参加がありました。

小池さんのあげた凧は、秋田県に古くから伝わる「能代凧」を基本形にした伝統凧です。大きさは幅65cm、高さ95cmで、小さな子どもと同等の大きな凧といえます。能代凧は「女べらぼう」「男べらぼう」があり紙いっぱいに大きな顔を描き、長い舌を出している凧絵が特徴的です。

 

 でも、小池さんは、水の神様としてまつられてきた龍を凧絵にしました。運気と一緒に龍凧を空高くあげることができました。そのときの写真です。宇宙にまで飛んでいきそうな感じです。

 

ほれぼれとする凧絵ができたとしても、実際に風を受けて空高く飛ばすことができないと、凧としての価値がありません。大会では審査員がその合計点数で評価します。小池さんは各ポイントで上位の成績を獲得し、総合得点により「最優秀賞」を受賞されました。素晴らしいことです。

 

今回の第30回記念大会はケーブルテレビJWAYでも放映(1月17日)紹介されました。

 

日立アートわくわく少年団の12月活動では、本田勝則様を会長に活躍されている「八つ凧保存会」の皆様にご支援をいただきました。

 

今回の主催者の一人でもある本田会長様に感想をいただきましたので紹介します。

「小池君おめでとうございました。ほとんど無風状態で参加者の皆様は大変苦労なさっていた模様です。両親の声援が良かったと思います。なお、私は審査に一切関わり無いので表彰式まで判りませんでした。うれしいです。」

小池さんの受賞は本少年団の大きな喜びです。本当に「最優秀賞」受賞、おめでとうございます。

 

12/9、12月アート創作活動、伝統技で秋田県能代凧をつくりました。

12月のアート活動は、「つくる⑥」で、茨城県県北生涯学習センターを会場に、創作活動を行いました。

 

今年最後のアート活動として、秋田県に伝わる伝統凧・能代凧(のしろだこ)にチャレンジしました。伝統技をご指導くださったのは、本田勝則様を会長にご活躍される「八つ凧保存会」の皆様です。昨年の「和歌山県由良凧」に引き続き、第2回目となる創作活動です。前回の八角凧に対し今回は角凧です。

 

 


 さて、皆さんはブイーン!ブイーン!とうなりをあげて冬空を駆ける「八つ凧」を知っていますか。この「八つ凧」は日立市南部の久慈川河口地域に古くから伝わる伝統凧です。一般的な角凧や丸凧とは違い、丸を八つ組み合わせた、全国的にも珍しい変形凧です。独特な骨組みや形から、中国大陸から渡ってきた「唐人凧(とうじんだこ)」の仲間と見られていますが、いつ誰によってこの地に伝えられたものなのか、謎が多く今も分かっていません。明治時代後期には確かにあげられていたようですが、それ以前については文献などもありません。市内のお年寄りの口伝によると、まず久慈浜の漁港近くで流行し、その後、茂宮町に伝えられたと言われています。

現在作られている八つ凧の原型は、昭和33年に本田博規さんによって復元されたものです。その甥にあたる本田勝則さんは今、「八つ凧伝承者」として、「八つ凧保存会」の会長を務めつつ、その技術や魅力を後世に伝える活動を続けています。

 

先月、天心記念五浦美術館を訪問。開館20周年記念展「龍を描く」を鑑賞し、最後にその印象を自分の龍として幅65×高さ95cmの和紙に水墨画を描きました。これは12月創作活動に結びつける活動です。すでに凧絵として準備をしていますので、今回は凧を支える裏面の骨作りが中心的な活動となります。

 

その基本となるのが、秋田県に伝わる伝統凧「能代凧」です。舌を出したユニークなデザインの「能代凧」は「ベラボー凧」とも呼ばれています。横骨4本と縦骨2本、合わせて6本の骨(竹ひご)で構成されています。

 

能代凧の完成までの手順です。

 

①型紙(本田会長当日持参)に合わせて線を引く。(鉛筆)

②紙の両辺と下部を山折りにし、のり付けする。

③竹ひごの皮面にのりをつけて、横骨(4)から貼付けする。(能代凧は皮面を貼る)

④縦骨(2)を貼付けする。

⑤一辺4cm四方の和紙(8)で外側の骨を貼付け固定する。

⑥糸目糸を結びつける。(8)

 

⑦5円玉で糸目の中心(上から29.5cm)をとり、完成。

 

 

作業場所を広く使うので1作業台に2人で活動をしました。今回の担当(木村・大内チーム)が全体を進行し、委員(7人)が子どもたちを支援しました。伝統的な技については、八つ凧保存会(3人)の皆様のお力を全面的にお借りしての活動です。骨となる竹ひごを貼る場所を型紙にあわせ線を引くことで、横骨、続いて縦骨を貼る作業は一気に進めることができました。

 

特に、④の作業では、より簡単に作業しやすいように、横骨(1)に縦骨(2)をセットで組み合わせて事前に準備をしてくださったので、子どもたちは2人組で協力しながら進めることができました。

 

  ⑤までに11時前に終了できましたので、これは早めに完成できるかと思いましたが、⑤の「糸目糸」で骨と和紙を結ぶ作業にとても時間を必要としました。いかに「結ぶ」作業がむずかしいかを実感しました。毎日の生活の中で、「結ぶ」作業は少なくなっている事が理由かも知れません。骨のわきに穴を開け、骨をしばるように結びます。凧をあげているうちに糸がゆるんで、バランスがくずれてしまわないように、しっかりと結ぶことが大切です。前もって糸の先にボンドのりをつけて固めておきましたので、穴に糸を通しやすかったのですが・・・。

 

 やっと8か所を結ぶことができました。最後に、五円玉の穴に8本の糸を集めて、凧の中心を決め、全体のバランスを決めます。すでに、予定の12時が過ぎいていました。

 

 中国から日本に、凧が伝わってからすでに1000年も時間が経っています。その伝統技を五感で体験できたことは、日本の文化を理解する上で、とても貴重な活動でした。

 

やさしくご支援くださいました「八つ凧保存会」の皆様に深く感謝申し上げます。

「みんなこっちを見て。保存会の皆さんといっしょに記念写真を撮るよ。はい、1タス1は2―!」

 

古くは、「祝い凧」としてプレゼントしたとも聞きます。

江戸時代、浮世絵には凧あげの風景が描かれています。平和な時代、庶民の遊びとなりお正月の空にはたくさんの凧がおよいでいたとのことです。

 

新しい年、2018年の空に、夢を託して大きくあげてほしいと思います。

11/18、11月アート鑑賞活動、水墨画・龍を楽しみました。

11月のアート活動は、「みる③」で、茨城県天心記念五浦美術館を会場に、鑑賞活動を行いました。

 

これまで、「みる」活動として、日立市郷土博物館から始まり、次に茨城県陶芸美術館(笠間市)に足を伸ばし鑑賞活動をしてきました。最後の「みる」活動として、茨城県天心記念美術館(北茨城市)を訪問しました。今現在特別展として「開館20 周年記念 龍を描く ― 天地の気」が開催されています。東京を離れ五浦の地で太平洋を臨みながら、岡倉天心と共に横山大観、下村観山、菱田春草、木村部山の若い俊英が日本画の革新に励んだ地に、日本画を専門とする美術館が平成9年に開館しました。今回開館20周年を記念しての大がかりな特別展といえます。ゲームにも登場し子どもたちにとって人気の高い龍は、蛇のように長い胴、鋭く長い爪を持つ手足、そしてワニのような大きい口と角の生えた顔のある架空の動物といえます。

 

今回古くは南朝時代から江戸時代、さらには明治以降の近現代の画家たちが描いた龍を一堂にみることができます。今回深く鑑賞活動をするために、少年団11月活動担当(横山・木内)が五浦美術館を訪問し、展覧会学芸員や担当職員の皆様と時間をかけて、よりよい鑑賞活動について話し合いをしてきました。これまでの鑑賞活動にはない方法として、みる前に墨の体験をすることです。学校では習字の時間に墨を使い文字を書く経験はありますが、水墨画として描くことは数少ないことです。墨に水を加えることで濃淡を表現します。「墨に五彩あり」と言われるように、水墨画に表現の幅と深みが出てきます。習字で濃い墨に慣れている子どもたちにとって、薄墨には苦労している感じでした。水で墨をあやつれるようになり楽しんでいました。

次は、美術館主催の『アートツアー for kids』に参加し、2グループに分かれて学芸員のリードにより、展示室の作品をみながらお互いに感想を交換します。

学芸員は子どもたちの感じた思いを引き出すように心がけています。一方的な押し売りはしません。双方向でお互いの感じ方を楽しみながら、深めていきます。

ワークシートにメモをしながら、また友達の思いをよくききながら、自分の思いを伝える対話的な鑑賞を楽しむことができました。子どもたちは、屏風や掛け軸など描かれた龍や虎の視線がとても気になるようでした。目力を瞬間的に感じ取っています。

 

最後の展示室では、子どもたちは横になって龍の天井画を楽しく鑑賞することができました。

子どもたちはルールを守りながら、お客様の迷惑にならないような声で、約40分間の鑑賞交流ができました。

最後は、12月創作活動に結びつける活動です。凧絵として龍を生かした凧作りをします。

龍から受けた印象を水墨画として、幅65×高さ95cmの和紙に描きます。あまりにも大きな紙に最初の一筆をどのように入れるか、とても悩んでいました。しかし、すでに墨を楽しむ練習をしていましたので、自由にのびのびと楽しく筆を走らせて気迫のある自分の龍凧絵を作り上げることができ、満足していました。

やさしくご支援くださいました五浦美術館の皆様に深く感謝申し上げます。

 

「みんなこっちを見て。20歳になった五浦美術館とといっしょに記念写真を撮るよ。はい、1タス1は2―!」

 

文化少年団が美術館と連携し、墨体験をはじめ多角的に取り組んだ初めての鑑賞ワークショップであったこともあり、11/23(木)茨城新聞が大きく取り上げてくださいました。子どもたちの喜びになっています。感謝申し上げます。